常葉大菊川(とこはだいきくがわ)高校の監督「トシさん(高橋利和)」の経歴や「ノーサイン野球」が生まれたキッカケ(理由)や「ノーサイン野球」にこだわる理由についてご紹介します!
常葉大菊川の監督「トシさん(高橋利和監督)」とは?経歴は?
高橋利和のプロフィール

名前:高橋利和(たかはし としかず)
生年月日:1986年4月23日(32歳)
血液型:B型
身長:176cm
体重:72kg
出身高校:常葉大菊川高校
出身大学:國學院大學
高橋監督は、2018年夏の甲子園大会の監督でもっとも若い32歳です。
選手たちからは、兄貴分のように慕われており、「トシさん」の愛称で呼ばれています。
TV取材で「トシさんと選手たちから呼ばれているけど、いいの?」という質問に対して、
全然かまいません。身近な存在でありたいので。
と、高橋監督はこたえています。なんと懐(ふところ)の深い方なんでしょうか。
高橋監督(トシさん)は同校のOBで、2004年の常葉大菊川高校3年生のときに、春の甲子園に出場した経験をもちます。
1回戦で八幡商業に敗れましたが、エース主将(キャプテン)として、活躍されました。
https://twitter.com/Wz7t8lp/status/1027671806008647680
その後、國學院大學に進学し、大学時代も投手として活躍されています。
大学卒業は、母校の常葉大菊川高校に指導者(コーチ)として戻ってきました。
ところが、
2016年に前監督である森下監督が御殿場西高校の野球部の監督に就任するため、常葉大菊川高校の監督を辞任することが発表されました。
実は、森下前監督の辞任発表のタイミングは、ちょうど2016年の夏の甲子園出場が決定した直後だったんです・・・。これから夢の甲子園っていうタイミングですから、選手たちには動揺したに違いありません。
結局、高野連の指示で森下前監督の辞任は、甲子園終了まで引き伸ばすとなりましたが、実質的な監督は高橋利和(トシさん)が行なっていました。
威圧的な指導ではなく、面倒見の良い兄貴分として生徒たちに寄り添うような指導を行って強い信頼関係を築いているようです。
常葉大菊川の監督「トシさん」が「ノーサイン野球」にこだわる理由は?
常葉大菊川高校の特徴といえば、「サインがないこと」です。
この「ノーサイン野球」は土台にある「信頼関係」で成り立っています。
結論からいうと、高橋監督の「生徒たちへの信頼の証(あかし)」の表現方法が「ノーサイン野球」なんです。
熱闘甲子園
常葉大菊川vs益田東①常葉大菊川、監督の「トシさん」とノーサインで挑む甲子園#熱闘甲子園#常葉大菊川 pic.twitter.com/FEKosXaVuZ
— あお (@gf3KfX0RHWLDJ6g) August 8, 2018
そもそも「ノーサイン野球」は生まれたキッカケは何なのでしょうか?
その原点は高橋監督の高校時代にさかのぼります。
高橋監督が高校生のころ、「サイン通りにプレーしなくてはいけない」という重圧で、思い通りに体が動かず、本来のプレーができなかったことがあったそうです。
「もし失敗しても、自分たちがやったことなら次があると思える」ように、選手たちには自分で状況判断させる指導を行なっていたようです。
それが現在では、全くサインを出さない「ノーサイン野球」になりました。
この方針が、選手たちの自主性を高めて、相手選手が予想外の思い切った野球が生まれています!
「ノーサイン野球」はノウハウではなく、選手と近い距離で選手たちの目線に立って指導しようとした高橋監督だからこそ、生まれた野球のカタチです。
高橋監督は、指導経験の少ない若い指導者でありながら、型にはまらない「選手たちを伸ばす」指導方法を実践しています。こうした指導方法は、今後は高校野球のスタンダードになっていくことでしょう。
そして何より、常葉大菊川高校の野球部員たちは「楽しそうに」野球をしています。
もちろん勝利にこだわっているけれども、1つ1つのプレーをサイン通りに演じるのではなく、考えてチャレンジしているのです。
勝利というすばらしい結果につながっていますが、それ以上に子供たちに「考えて挑戦する力」を伸ばしている指導方法は、教育者としても手本となる指導法だと思います。
下の動画を見ていただきたいのですが、(02:03から)高橋監督と奈良間選手が会話しているシーンがあります。
奈良間選手:「ぼくたちどうでした?(笑)」
高橋監督:「いんじゃない?あはは(笑)」
奈良間選手:「これがいつも通りっす(笑)」
高橋監督(カメラに向かって):「彼らを信じてますので。本当に菊川(高校)らしい野球ができたらいいかなと思っています。」
野球って勝つことだけじゃないんだなあ。っと綺麗事かもしれませんがしみじみ感じました。
本当に素晴らしい監督だと思います。
熱闘甲子園
常葉大菊川vs益田東③常葉大菊川、監督の「トシさん」とノーサインで挑む甲子園#熱闘甲子園#常葉大菊川 pic.twitter.com/MWhWhIt28Z
— あお (@gf3KfX0RHWLDJ6g) August 8, 2018
まとめ
常葉大菊川(とこはだいきくがわ)高校の監督「トシさん(高橋利和)」の経歴や「ノーサイン野球」が生まれたキッカケ(理由)についてもご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
常葉大菊川高校は、高校球児の鏡のような選手たちがいる素晴らしい高校ということがわかりました。
トシさんが作り上げた「ノーサイン野球」という土台によって、球児たちがのびのびとプレーできているようですね。