先日、1975年に発売されたOLYMPUS「OM-2」機を譲り受けました。
ところが、シャッターを切ったらそれっきり「幕が下りっぱなし」で撮影できなくなってしまいました!!
ファインダーをのぞくと、レンズカバーをしていないのに、真っ暗になってしまったのです!
もちろん古いカメラなので、カメラ自体の故障かと思いましたが、修理に出す前に原因を調べてみました。
原因はそれぞれだと思いますが、シャッターが切れず困った時はご紹介する方法を試してみてください。

シャッターが切れない原因
一般的にフィルムカメラのシャッターが切れない原因として、以下の4つがあるようです。
1,ピントが合っていない
2,レンズがちゃんとついていない
3,電池蓋の汚れによる接触不良
4,シャッターボタンの故障
私の場合は、上記1~4どの原因も当てはまりませんでした・・・。
次に、ひとまずファインダーをのぞくと「真っ暗なまま」の状態を直す方法を調べました。
下りっぱなしの幕を元に戻す方法
カメラには「B(バルブ)モード」というシャッタースピード設定があります。
これはシャッターを押している間、光を取り込むことができるため、暗い夜の撮影などで使用します。
この「B」と赤字で書いた箇所にダイヤルを合わせると、下りた幕が上がります。
ところが、普通にダイヤルを回すだけでは「B」の手前にある「1」までしかいかないのです!!

Bにダイヤルを合わせるには、下の写真の黄色い円で囲ったボタンを押しながらダイヤルを回す必要があります。

この操作で、ファインダーをのぞくと真っ暗だったことが解消されました!
シャッターの切れない本当の原因は?
情報収集していくうちに、シャッターが下りない現象のことを「ミラーアップ」と呼ばれていることがわかりました。
フィルムカメラではよく発生することのようです。
実は、OM-2は電池が入っていないとシャッターを切れないフィルムカメラです!
ミラーアップ現象は、電池の電力が弱い時にしばしば発生します。
特に電力を必要とするシャッタースピードが遅い時に顕著に現れるようで、
ミラーアップが起こると、真っ白な写真になってしまいます(光を取り込みすぎる)
この現象に陥った場合にも、先ほどの手順でBモードにすることが必要です。
対処法:電池を交換してみよう
電池の電力不足で発生するこの現象!
とにかく、電池を新しいものに交換してみることが最も簡単な対処法です。
電池は、下の写真の蓋をあけて交換します。1円玉などのコインで開けることができます。

電池は「SR44」というものを使います。類似品に「LR44」というものがありますが、
厳密にいうとワット数が異なるため、すぐに電池が消耗されてしまいます。
LRだとおそらく、フィルムを使い切る前に交換しなくてはならなくなります。
まとめ:結果
電池を交換すると、元通りシャッターを切れるようになりました!!
しかし、OM-2は電池の消耗が非常に早いため、使い勝手の悪いカメラです。
日常的に使うカメラはデジタル一眼レフが最も便利で、フィルムカメラは上級者向けといえます。
修理にも時間とお金がかかりますので、初心者には少しハードルが高いことがわかりました。
デジタル一眼レフでたくさん写真をとって力をつけてから、フィルムカメラに挑戦する方がおすすめかもしれません。
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