【ネタバレ】映画『億男』をわかりやすく解説|落語『芝浜』を知れば納得できる!

2019年10月25日に金曜ロードショーにて、映画【億男】が放送され話題になっています。しかし、映画を見た人からは「オチが意味不明」「この映画は何が言いたいの?」「結末の九十九の最後はどうなったの?」など、スッキリしない感想が多く上がっていました。

実際、地上波放送は35分も本編がカットされたようですね・・・。

そこで今回は、映画「億男」の意味や解釈をわかりやすく解説していきます。

結論からお伝えすると、落語「芝浜」のストーリーを知ることで、スッキリできるんです!

この解説を読むことで、『もう一回、フル動画を無料で見なおしたい!』という方もいると思います。

そんな方には、無料でお得に視聴できる方法をご参考にしてください。

※本記事はネタバレを含みます。

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【ネタバレ】映画『億男』をわかりやすく解説|落語『芝浜』を知れば納得できる!

では、映画「億男」の意味や解釈をわかりやすく解説していきます。

『億男』のあらすじをわかりやすく

映画「億男」は、借金3000万円を抱えた主人公の一男(カズオ)が3億円の宝くじに当選したものの、親友の九十九の(つくも)にそのお金を持っていかれてしまうというハプニングから始まるストーリーです。

主人公の一男は、3億円を取り戻すために、九十九の居場所を追うため、九十九の知人に会いに行くことで、「お金」について様々なことを学んでいくというのが、この映画のストーリー

映画の最後には、九十九が一男(カズオ)のもとに現れて、無事に3億円が一男の手元に戻ってくるのですが、九十九は「お金の使い方が知りたい」と訪ねてきた一男(カズオ)に、「お金の使い方」を学んでもらうために、わざと3億円を持って消えたことが明らかになります。

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落語「芝浜」のストーリー

映画の中で、佐藤健さん演じるカズオと、高橋一生さん演じるツクモは、大学の落語研究サークルで知り合った親友として描かれています。

普段は上手くしゃべることができないツクモですが、落語の席になるとスラスラと言葉を話すことができてしまうという設定です。

そのツクモが大学の落語発表会でも、カズオと行ったモロッコでも話している落語は「芝浜(しばはま)」という落語なのです。

この「芝浜」という落語のストーリーに出る主人公は、実は「億男」の主人公であるカズオと同じような体験をするのです。

落語「芝浜」のストーリー

行商人で魚屋の主人公は、腕はいいものの酒好きで、仕事でも飲みすぎて失敗が続き、さっぱりうだつが上がらない、裏長屋の貧乏暮らし。その日も女房に朝早く叩き起こされ、嫌々ながら芝(しば)の魚市場に仕入れに向かった。

しかし、時間が早過ぎたため市場はまだ開いていない。誰もいない美しい夜明けの浜辺で顔を洗い、煙管を吹かしているうち、足元の海中に沈んだ革の財布を見つける。拾って開けると、中には目をむくような大金。有頂天になって自宅に飛んで帰り、さっそく飲み仲間を集めて大酒を呑む。

翌日、二日酔いで起き出した主人公に女房は、「こんなに呑んで支払いをどうする気か」とおかんむり。主人公は、拾った財布の金のことを訴えるが、女房は「そんなものは知らない、お前さんが金欲しさのあまりに酔ったまぎれの夢に見たんだろ」と言う。

焦った主人公は、家中を引っ繰り返して財布を探すが、どこにも無い。彼は愕然として、ついに財布の件を夢と諦める

つくづく身の上を考えなおした勝は、これじゃいけねえと一念発起、断酒して死にもの狂いに働きはじめる

懸命に働いた末、三年後には表通りにいっぱしの店を構えることが出来、生活も安定し、身代も増えた。そしてその年の大晦日の晩のことである。

主人公は、妻に対して献身をねぎらい、頭を下げる。すると女房は、三年前の財布の件について告白をはじめ、真相を主人公に話した。

あの日、主人公が拾った大金を見せられた妻は困惑した。十両盗めば首が飛ぶといわれた当時、横領が露見すれば死刑

長屋の大家と相談した結果、大家は財布を拾得物として役所に届け、妻は主人公の泥酔に乗じて「財布なぞ最初から拾ってない」と言いくるめる事にした。時が経っても落とし主が現れなかったため、役所から拾い主の主人公に財布の金が下げ渡されたのであった。

事実を知り、例の財布を見せられた主人公は、妻を責めることはなく、道を踏み外しそうになった自分を真人間へと立直らせてくれた妻の機転に強く感謝する

妻は懸命に頑張ってきた夫をねぎらい、久し振りに酒でもと勧める。はじめは拒んだ主人公だったが、やがておずおずと杯を手にする。

「うん、そうだな、じゃあ、呑むとするか」といったんは杯を口元に運ぶが、ふいに杯を置く

「よそう。また夢になるといけねえ」

引用:wikipedia

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この芝浜の主人公と、億男の主人公のカズオは、「一度なくなったと思ったお金が後になって、戻ってくる」という点が全く一緒ですよね。

だからこそ、高橋一生さん演じる「九十九(つくも)」は、電車で3億円をカズオに返した後に、電車のホームでこんな一言をつぶやいたのです。

「夢になるといけねぇ」

芝浜の落語を知っている人からすると、ここがオチになるんですね!

映画「億男」は何が言いたいの?何を伝えたいのか?

もちろん、映画の見方は自由ですし、あなたが映画を見て感じたことを1番の学びにして頂きたいと思います。

しかし、映画「億男」が何が言いたいのか?については、いくつかのメッセージがあると解釈しました。

そのメッセージとは、次のようなものです。

億男で伝えたいこと

・「お金」の正体は一体、なんだろうか?

・人はお金に支配され、大切なものを失ってしまうことがある。

・お金では買えないものがある(家族や夢)。

・お金は、使う人によって重くも軽くもなる。

以上のようなメッセージが込められた映画だと考察しました。

中でも、「お金は、使う人によって重くも軽くもなる。」という部分が1番のメッセージだと感じました。

お金は人を惑わすモノである一方で、

  • カズオがモロッコで倒れて商品の皿を壊したときに、ツクモが高額な弁償代「30万円」を払ったこと
  • カズオが娘のために、自転車をプレゼントしたこと
  • カズオの妻がカズオが辞めさせようとしたバレエを娘に続けさせたこと

など、お金は、人を思いやって、問題を解決したり、思いを伝える道具としてを使うこともできます

そういった意味では、お金=悪ではないし、その道具を使う人によって、その価値は変わるということを痛感する作品でした。

そして、それは主人公のカズオが、大きな財産を築いた人達や妻との出会いと会話を通して、学んでいったことです。

カズオと登場人物たちとの会話で、メッセージが込められた会話の箇所を抜粋しました。

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百瀬(役:北村一輝)の言葉

一男:『借金返して、家族と暮らしたいんです!そのためには、あの金(3億)が必要なんです・・・!』

百瀬:『金って何やの?さっき、自分の頭の中で行ったり来たり、したもん、あれが金の正体や。金で家族が戻ってくんなん、あんなもん幻想もいいとこやで。』

※シーン:競馬場のVIP席にて

千住(役:藤原竜也)の言葉

千住:『あなたの家族の値段は?

一男:『家族に値段なんて・・・。』

千住:『何いってんだ、君から聞いたんですよ?3000万で失って、3億で取り戻そうとしているって。

千住:『いくらで買えるんだ?君の家族は。』

一男:『金で買えないものだって、あるんじゃないですか?』

千住:『紙が神様だ。人類はみな金をあがめる宗教に入ってしまう。生まれながらにねえ。』

※シーン:信者を騙して、お金を巻き上げた千住の控室にて

安田十和子(役:沢尻エリカ)の言葉

安田:『人間に値段ってあるんですね。みんなお金に右往左往。この人と結婚することで、ようやく私は考えなくてよくなる。お金のことを。』

安田:『みんな貯金好きでしょー。貯めてためて、ためてみんな使わずに死んでいく。お金ってそういうものなの。あることが重要なの。』

一男:『売らなければよかったんじゃないですか、会社。お金は手に入らなかったかもしれないけど、皆さんが追いかけてた夢は、お金では買えないものだったんじゃないですか?』

※シーン:アパートに隠しているお金を一男に見せながら・・・。

妻との会話

一男:『離婚のこと考え直してほしい。』『借金を返したら、好きなものを何でも買える。お金は君の好きに使えばいい。そしたら、俺達は元の家族に戻れるはずだ。』

妻:『それで私たち、幸せになれるのかな?やっぱり、あなたは変わってしまった。昼も夜も借金を返すことだけ考えて、お金があなたの体に住み着いて、あなたから生きるための欲を奪ってしまった。どんなに借金まみれでも私は耐えていけると思ってた。』

シーン:娘のバレエの発表会前

ツクモの言葉

九十九:『このお金、今の君にはどう見える?』

一男:『正直、まったく別物に見えるよ。あのときはこれですべてが変わる。全てが解決すると思ってた。でも、本当にほしいものは取り戻せなかった。』『お金の正体は見つかったのか・・・?』

九十九:『変わらないんだよ、お金は。使う人が重くも軽くもする。お金を変えるのはヒトなんだ。

※シーン:電車で九十九が3億円を返したシーン

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「億男」ラストシーンの意味は?結末の九十九の最後はどうなった?

3億円をカズオに返した九十九は、空港の待合室で、靴にモロッコの紙幣を入れて、どこか旅に出かける様子が映し出されます。

しかし、このシーンは何を意味しているか?と困惑した方も多いようです。

これはあくまでも私の解釈ですが、「ツクモがお金の正体が知りたいと思い立ったモロッコは、ツクモにとっての原点であり、その原点(モロッコ)にまた旅行に行った」と考えるのが自然ではないでしょうか?

ツクモは、ビジネス(スマホの通販アプリを開発)したことで、お金の正体に近づきましたが、結果的に大切にしていた「夢」も共同経営者の「友人」も、「恋人」も失い、ただ「お金」しか持っていない男でした。

しかし、カズオとの再会を通して、お金に左右されない「変わらない友情や愛」があることを知り、再びお金の可能性を感じたのではないでしょうか?

ツクモは、お金が人の心を惑わすモノである一方で、『モノの価値をみなが自由に決めることができる世界の実現』に夢を抱いています。

それは、モロッコの旅先で、いつも落語以外を話すときは、どもって上手くしゃべれないツモクが、カズオにスラスラと熱い思いを語ったシーンに描かれています。

『1枚500円の皿が、その状況によっては10倍にもなる。その人がそれをどのくらい必要かで値段は変わる。当たり前のことだけど、当たり前じゃなかったんだよ。金銭の価値は人によって変わるんだ。だから、誰かが決めた値段じゃなくて、自分で決めた値段でモノを取引する。誰もが、好きに人と売買できる。自分で本当に大切だと思うものを、自分でその値段を決めて、それに見合った金額を支払う。これはすごいことだ!だって、この世の中に絶対的なものなんてどこにもないんだ。』

そう考えると、カズオとの再会を通して、再びツクモの目指す『誰もが、好きな人と売買できる世界』の実現に向けて、またスタートを切ったと考えるのが自然かと思います。

この解説を読むことで、『もう一回、見なおしたい!』という方もいると思います。

そんな方には、無料でお得に視聴できる方法をご参考にしてください。

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